追悼の森 =丹羽文雄さん死去=

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作家  丹羽文雄 さん死去

2005年(平成17年)4月20日 死去 享年100歳

丹羽文雄写真  丹羽文雄訃報

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作家  丹羽文雄 さん死去

文壇の活性化に長年にわたって貢献した作家の 丹羽 文雄(にわ ふみお)さんが2005年(平成17年)4月20日午前0時25分、肺炎のため東京都武蔵野市内の自宅で死去した。100歳だった。

1987年(昭和62年)から1990年にかけてアルツハイマー型認知症の症状が表れたことから、多数務めていた役職を整理し 表舞台からは退いていた。葬儀は近親者のみによる密葬後、日本文芸家協会葬を行う予定。喪主は長男の直樹さん。

人物 / 略歴

丹羽 文雄(にわ ふみお、1904年(明治37年)11月22日 ~ 2005年(平成17年)4月20日)

三重県出身。小説家。

◆ 略 歴

三重県四日市市北浜田にある浄土真宗専修寺高田派の崇顕寺で住職を務める父、教開の長男として生まれた。

母、こうは、文雄が4歳のときに旅役者の後を追って出奔した。母の出奔は、婿養子に来た父が、母の母つまり祖母と男女関係を結んでいたからである。

丹羽はのち『菩提樹』にこのことを書き、『ひとわれを非情の作家と呼ぶ』でより平明に説明している。

この原体験が、丹羽をして人間の業を見つめる作家となし、その救いを浄土真宗に求める結果となった。

三重県立富田中学校(三重県立四日市高等学校の前身校の1つ)を経て、第一早稲田高等学院に入学。

高等学院在学中に、上級生の尾崎一雄と知り合い、文学面でも大きな感化を受け、さらに尾崎の紹介で火野葦平らが発行していた同人誌『街』に加わり、小説「秋」を寄稿した。

1929年に早稲田大学文学部国文科を卒業後、生家の寺で僧職に就く。

同人誌『新正統派』に発表した小説「朗かなある最初」が永井龍男によって評価され、その依頼で書いた「鮎」が文壇で注目され、僧職を捨てて上京し、早稲田大学時代の同棲相手の家に住んだ。

戦時中は海軍の報道班員として重巡洋艦「鳥海」に乗り組み、第一次ソロモン海戦に従軍、その見聞を小説「海戦」にまとめた。

戦後は東京・銀座などを舞台とした風俗小説が人気を博し、一躍流行作家となるが、中村光夫から「風俗小説」として批判され、論争となった。

一方、『親鸞』『蓮如』などの宗教者を描いた小説を多く残した。

1956年から日本文藝家協会理事長、61年会長を兼任、69年理事長を辞任し、72年まで会長を務めた。

1977年に文化勲章受章、文化功労者。

1987年から1990年にかけてアルツハイマー型認知症の症状が表れたことから、多数務めていた役職を整理し、表舞台から退いた。

1997年に娘・本田桂子が瀬戸内寂聴のすすめで、『婦人公論』に経緯の手記を公表・出版し話題となった。

献身的な介護生活を続けながら、全国各地に講演・提言に行くなど、多忙な日々を送っていたが、2001年4月に桂子が先に急逝してしまった。以降は孫たち等による介護を受けていた。

2005年4月20日午前0時25分、肺炎のため自宅で逝去した。100歳没。最年長の日本芸術院会員であった。

特記事項

故郷の三重県四日市市の四日市市立図書館には『丹羽文雄記念室』が設けられ、丹羽文雄の文学に触れられるようになっている。

◆ 丹羽文雄 / 受賞など

◇ 1942 - 「海戦」 中央公論賞
◇ 1953 - 「蛇と鳩」野間文芸賞
◇ 1960 - 「顔」毎日芸術賞
◇ 1965 - 日本芸術院会員
◇ 1966 - 「一路」読売文学賞
◇ 仏教伝道文化賞(「親鸞」1970年)
◇ 菊池寛賞(1974年 日本文藝家協会会長・理事長としての功績)
◇ 文化勲章、文化功労者(1977年)
◇ 早稲田大学芸術功労者(1987年)
◇ 従三位(2005年)

◆ 丹羽文雄 / 著書(1970年以降)

◇ 運命 講談社 1970
◇ 無慚無愧 文芸春秋 1970
◇ 燕楽閣 講談社 1971
◇ 解氷 新潮社 1971
◇ 白い椅子 講談社 1972 のち文庫
◇ 太陽蝶 新潮社 1972
◇ 尼の像 新潮社 1973
◇ 渇愛 新潮社 1974
◇ 丹羽文雄文学全集 全28巻 講談社、1974-76
◇ 干潟 新潮社 1974 のち集英社文庫
◇ 再会 1978.5 集英社文庫
◇ 魂の試される時 新潮社 1978 のち文庫
◇ 蕩児帰郷 中央公論社 1979.12 のち文庫
◇ 彼岸前 新潮社 1980.9
◇ 山肌 新潮社 1980.6 のち文庫
◇ 四季の旋律 新潮社 1981.11 のち文庫
◇ 樹海 新潮社 1982.5 のち文庫
◇ 妻 短篇集 講談社 1982.11
◇ 蓮如 全8巻 中央公論社 1982-84 のち文庫
◇ 解氷の音 1983.4. 集英社文庫
◇ ひと我を非情の作家と呼ぶ 親鸞への道 光文社 1984.11 のち文庫
◇ 海戦 伏字復元版 2000.8 中公文庫
◇ 鮎 丹羽文雄短篇集 2006.1 講談社文芸文庫

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