追悼の森 =杉浦日向子さん死去=

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江戸文化の研究家、エッセイスト  杉浦日向子 さん死去

2005年(平成17年)7月22日 死去 享年46歳

杉浦日向子写真  

江戸文化の研究家、エッセイスト  杉浦日向子 さん死去

江戸文化の研究家で元漫画家の 杉浦 日向子(すぎうら ひなこ)さんが2005年(平成17年)7月22日午前4時32分、下咽頭(いんとう)がんのため千葉県柏市内の病院で死去した。46歳だった。

NHK「コメディー お江戸でござる」で江戸風俗を解説するコーナーを、1995年(平成7年)から昨年春まで約9年間にわたり担当した。エッセイスト、小説家としても活躍した。一昨年の12月に下咽頭がんを告知され、入退院を繰り返していた。葬儀は親族で済ませた。後日、お別れの会を開く。

人物 / 略歴

杉浦 日向子(すぎうら ひなこ、1958年11月30日 ~ 2005年7月22日)

東京都港区芝出身。本名は鈴木順子(すずき じゅんこ)。漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト。

稲垣史生に時代考証を学ぶ。

◆ 略 歴

日本大学鶴ヶ丘高等学校卒業、日本大学藝術学部美術学科中退。

東京・日本橋の呉服屋に生まれる。5歳上の兄の影響で、ロック・映画などのサブカルチャーに早熟な関心を寄せる。

高校時代に大相撲が好きになり、特に魁傑のファンになる(のちに魁傑の弟子の大乃国も、大ファンになっている)。しかし、数学や物理が好きな、理系少女でもあった。

アート・ディレクターを志望して日大芸術学部に、エスカレーター入学。しかし、講義に興味が持てず、2年で中退。

独学で勉強できる「時代考証」に興味を抱き、朝日カルチャーセンターでの稲垣史生の「時代考証教室」に通い、その熱心さに稲垣に正式な「弟子」として認められ、稲垣の川越の自宅に3年間通った。

22歳の時、雑誌『ガロ』1980年11月号で、吉原を題材にした『通言・室之梅』(つうげん・むろのうめ)で漫画家としてデビュー。

時代考証が確かな作品で、その作風は文芸漫画と呼ばれた。同じ『ガロ』出身のやまだ紫、近藤ようこと「ガロ三人娘」と呼ばれる

1980年代の「江戸ブーム」も追い風となり、人気を集める。

漫画家としての代表作には、葛飾北斎と浮世絵師たちの世界を描いた連作短編集『百日紅』、99話の怪談を描いた『百物語』がある。

1993年に漫画家引退宣言をし、「隠居生活」をすると発表したが、実際は骨髄移植以外に完治する方法のない血液の免疫系の病を患っており、体力的に無理が利かないので漫画家引退を余儀なくされていたことが、死後明らかにされた。

その後は自らのライフワークである江戸風俗や浮世絵の研究家として活動した。

また、担当女性編集者と2人での、粋な珍道中を描いた、体験エッセイ集三部作『東京イワシ頭』『呑々草子』『入浴の女王』も発表する。

『コメディーお江戸でござる』(NHK総合テレビ)では江戸の歴史、風習についての解説コーナーを担当していた。

2004年春に『コメディー道中でござる』へ番組がリニューアルしたのを期に、作家の石川英輔に解説役をバトンタッチ。

2005年7月22日、下咽頭癌のため死去した。享年46歳

「念願だった豪華客船で世界一周の旅をする」と称していたが、実は闘病していたことが、死後発表された。

特記事項

兄はカメラマンの鈴木雅也。元夫は作家で博物学者の荒俣宏。

グルメ(食通)として知られており、著書が多い。

無類の蕎麦好き(蕎麦屋好き)で、ソヴィエトが崩壊した1991年に仲間と「ソ連」(ソバ好き連)を立ち上げ、その中心として活動した。また、日本酒党でもあり、『コメディーお江戸でござる』番組内での発言からもそれが窺えた。

◆ 杉浦日向子 / 主な漫画作品

◇ 合葬(1983年、青林堂)
◇ ニッポニア・ニッポン(1985年、青林堂)
◇ 二つ枕(1986年、青林堂)
◇ 風流江戸雀(1987年、潮出版社)
◇ YASUJI東京(1988年、筑摩書房)
◇ 百物語(一)~(三)(1988年、新潮コミック)
◇ 東のエデン(1989年、青林堂)
◇ ゑひもせす(1990年、筑摩書房)
◇ とんでもねえ野郎(1995年、ちくま文庫)
◇ 百日紅 上・下(1997年、ちくま文庫)
◇ 杉浦日向子全集(一)~(八)(1995年、筑摩書房)

◆ 杉浦日向子 / 著作

◇ 江戸へようこそ(1986年、筑摩書房)
◇ 路上観察学入門(1986年、筑摩書房)- 赤瀬川原平編
◇ 大江戸観光(1987年、筑摩書房)
◇ 江戸アルキ帖(1989年、新潮文庫)
◇ ウルトラ人生相談(1990年、朝日新聞社)
◇ その日ぐらし 江戸っ子人生のすすめ(1991年、PHP研究所)- 共著/高橋克彦
◇ 新潮古典文学アルバム 江戸戯作(1991年、新潮社)- 共著/神保五弥
◇ 杉浦日向子のぶらり江戸学(1992年、マドラ出版)
◇ 東京イワシ頭(1992年、講談社)
◇ 路上探検隊 讃岐路をゆく(1993年JICC出版局)- 編/路上観察学会
◇ 呑々草子(1994年、講談社)
◇ 入浴の女王(1995年、講談社)
◇ 対談 杉浦日向子の江戸塾(1997年、PHP研究所)
◇ ソバ屋で憩う(1997年、BNN)- 編著/杉浦日向子とソバ好き連
◇ 東京観音(1998年、筑摩書房)- 写真/ 荒木経惟
◇ 大江戸美味草子(1998年、新潮社)
◇ いろはカルタに潜む江戸のこころ・上方の知恵(1998年、小学館)- 共著/藤本義一
◇ お江戸風流さんぽ道(1998年、世界文化社)
◇ 一日江戸人(1998年、小学館文庫)
◇ 奥の細道俳句でてくてく(2002年、太田出版)- 共著/路上観察学会
◇ もっとソバ屋で憩う(2002年、新潮文庫)- 編著/杉浦日向子とソバ好き連
◇ お江戸でござる(2003年、ワニブックス)
◇ ごくらくちんみ(2004年、新潮社)
◇ 4時のおやつ(2004年、新潮社)
◇ 隠居の日向ぼっこ(2005年、新潮社)
◇ 杉浦日向子の食・道・楽(2006年、新潮社)
◇ うつくしく、やさしく、おろかなり 私の惚れた「江戸」(2006年、筑摩書房)

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