追悼の森 =加藤周一さん死去=

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評論家  加藤周一 さん死去

2008年(平成20年)12月5日 死去 享年89歳

加藤周一写真  

評論家  加藤周一 さん死去

文化芸術から時事問題に至るまで幅広い分野を論じ、戦後を代表する知識人として知られた評論家の 加藤 周一(かとう しゅういち)さんが2008年(平成20年)12月5日午後2時5分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。89歳だった。

扱うテーマは、日本の古典、ヨーロッパ文化、歴史など多岐にわたり、1980年(昭和55年)には「日本文学史序説」で大佛次郎賞を受賞した。葬儀は近親者で行う。 後日お別れの会を開く。喪主は妻で評論家の矢島翠さん。

人物 / 略歴

加藤 周一(かとう しゅういち、1919年(大正8年)9月19日 ~ 2008年(平成20年)12月5日)

東京府豊多摩郡渋谷町金王町(現在の東京都渋谷区渋谷)出身。評論家、医学博士。

専門は内科学、血液学。

上智大学教授、エール大学講師、ブラウン大学講師、ベルリン自由大学、ミュンヘン大学客員教授、ブリティッシュコロンビア大学教授、立命館大学国際関係学部客員教授、立命館大学国際平和ミュージアム館長を歴任した。

◆ 略 歴

旧制第一高等学校を経て東京帝国大学医学部に進学。同大学において青山胤通に師事したのちに医院を開業していた。

渋谷町立常盤松尋常小学校(現在の渋谷区立常盤松小学校)から旧制府立一中(現在の東京都立日比谷高等学校)、旧制第一高等学校を経て1943年に東京帝国大学医学部卒業。

終戦直後、日米「原子爆弾影響合同調査団」の一員として被爆の実態調査のために広島に赴き原爆の被害を実際に見聞している。

1947年、中村真一郎・福永武彦との共著『一九四六・文学的考察』を発表し注目される。また同年、『近代文学』の同人となる。

1951年からは医学留学生としてフランスに渡り、パリ大学などで血液学研究に従事する一方、日本の雑誌や新聞に文明批評や文芸評論を発表。

1958年に医業を廃し、以後評論家として独立した。

1979年より「朝日新聞」夕刊に「山中人閒話」を連載、1984年に「夕陽妄語」と改題して2008年7月まで連載していた。

2008年12月5日、多臓器不全のため東京都世田谷区の病院で死去した。享年89歳。

特記事項

九条の会の呼びかけ人の1人である。

病床にあった同年夏、カトリックの洗礼を受けた。

◆ 加藤周一 / 受賞歴

◇ 1980年に『日本文学史序説』上・下で大佛次郎賞。1993年に朝日賞を受けている。

◆ 加藤周一 / 主な著書

◇ 『文学と現実』中央公論社、1948年
◇ 『現代フランス文学論 第1』銀杏書房、1948年
◇ 『道化師の朝の歌』(小説)河出書房、1948年
◇ 『ある晴れた日に』(小説)月曜書房、1950年 のち岩波現代文庫
◇ 『文学とは何か』 角川書店・角川新書、1950年 のち角川選書
◇ 『抵抗の文学』 岩波新書、1951年
◇ 『美しい日本』角川書店、1951年
◇ 『現代詩人論』弘文堂、1951年
◇ 『戦後のフランス』未來社、1952年
◇ 『ある旅行者の思想』 角川新書、1955年
◇ 『運命』講談社、1956年
◇ 『雑種文化』講談社、1956年 のち文庫
◇ 『政治と文学』 平凡社、1958年
◇ 『西洋讃美』社会思想社現代教養文庫)、1958年
◇ 『神幸祭』講談社、1959年
◇ 『現代ヨーロッパの精神』岩波書店、1959年 のち、同時代ライブラリー・岩波現代文庫
◇ 『ウズベック・クロアチア・ケララ紀行』岩波新書、1959年
◇ 『東京日記』朝日新聞社、1960年
◇ 『二つの極の間で』弘文堂、1960年
◇ 『頭の回転をよくする読書術』光文社カッパ・ブックス、1962年 のち、岩波現代文庫
◇ 『加藤周一世界漫遊記』毎日新聞社、1964年 のち講談社学術文庫
◇ 『海辺の町にて』文藝春秋新社、1964年
◇ 『三題噺』筑摩書房、1965年 のち、文庫
◇ 『芸術論集』岩波書店、1967年
◇ 『羊の歌』正続、岩波新書、1968年
◇ 『言葉と戦車』筑摩書房、1969年
◇ 『日本の内と外』文藝春秋、1969年
◇ 『中国往還』中央公論社、1972年
◇ 『称心独語』新潮社、1972年
◇ 『幻想薔薇都市』新潮社、1973年 のち岩波書店
◇ 『歴史・科学・現代』平凡社、1973年 のち、ちくま学芸文庫『歴史・科学・現代 加藤周一対談集』
◇ 『日本文学史序説』上下 筑摩書房、1975・1980年 のち、ちくま学芸文庫
◇ 『現在のなかの歴史』新潮社、1976年
◇ 『薔薇譜』湯川書房、1976年
◇ 『言葉と人間』朝日新聞社、1977年 のち朝日選書
◇ 『加藤周一著作集』平凡社、1978 - 1980、1996・1997年 当初15巻別巻1、その後追加9巻で全24巻(別巻は重版せず)
◇ 『山中人間話』福武書店、1983年 のち、朝日選書
◇ 『夕陽妄語』1-8 朝日新聞社、1984年-2007
◇ 『富永仲基異聞 消えた版木』かもがわ出版、1998年
◇ 『加藤周一講演集』1-4 かもがわ出版、2000年-2009年
◇ 『私にとっての20世紀』岩波書店、2000年 のち、現代文庫
◇ 『過客問答』かもがわ出版、2001年
◇ 『学ぶこと 思うこと』岩波書店・岩波ブックレット、2003年
◇ 『小さな花』かもがわ出版、2003年
◇ 『講演集III-常識と非常識』かもがわ出版、2003年
◇ 『高原好日―20世紀の思い出から』信濃毎日新聞社、2004年 のち、ちくま文庫
◇ 『私たちの希望はどこにあるか 今、なすべきこと』かもがわブックレット、2004年
◇ 『二十世紀の自画像』ちくま新書、2005年
◇ 『吉田松陰と現代』かもがわブックレット、2005年
◇ 『「日本文学史序説」補講』 かもがわ出版、2006年
◇ 『日本文化における時間と空間』岩波書店、2007年
◇ 『加藤周一戦後を語る 加藤周一講演集』 かもがわ出版、2009年

◆ A Related Words :
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