追悼の森 =二葉あき子さん死去=

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歌手  二葉あき子 さん死去

2011年(平成23年)8月16日 死去 享年96歳

二葉あき子写真  

歌手  二葉あき子 さん死去

「フランチェスカの鐘」「水色のワルツ」などで知られた歌手の 二葉 あき子(ふたば あきこ)さんが2011年(平成23年)8月16日午前3時30分、急性心不全のため広島市内の養護施設で死去した。96歳だった。

東京音楽学校(現、東京芸大)卒業後、1936年(昭和11年)に歌手デビュー。表現力に富み、歌のうまさを高く評価され、多くのヒット曲と共に、淡谷のり子さんや笠置シヅ子さんらと人気を競った。1982年(昭和57年)に紫綬褒章を受章した。

人物 / 略歴

二葉 あき子(ふたば あきこ、1915年2月2日 ~ 2011年8月16日)

広島県広島市大須賀町二葉(現在の東区二葉の里)出身。本名は加藤芳江。歌手。

芸名は二葉の里で安芸の国と地元からとられた。

◆ 略 歴

広島県立広島高等女学校(現在の広島皆実高等学校)を経て、1935年、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)師範科卒業。

音楽学校在籍中、東京音楽学校の奏楽堂で同校期待の増永丈夫(歌手の藤山一郎)の美しいバリトンを聴いて感銘を受ける。

1936年、春コロムビアの専属となる。「愛の揺り籃」が最初のレコードだった。

「あの夢この夢」「月に踊る」、「乙女十九」などで世に知られ1939年、松竹映画『春雷』の主題歌「古き花園」が大ヒットすると人気歌手としての声価を得る。

戦時下の1943年、結婚し一男をもうけるがすぐに離婚。その後は自立する女として生きたが息子の非行に悩むことになった。

戦後、「別れても」「夜のプラットホーム」「恋の曼珠沙華」「さよならルンバ」「村の一本橋」など多くのヒット曲を放った。

1950年の「水色のワルツ」は、綺麗なメロディーに二葉あき子の歌唱が合い、人々に潤いをあたえた。

1955年前後に高音が出なくなり、意気を喪失して帰郷。実家から刃物を持ち出し自殺を図るが未遂に終わる。

その後、作曲家の服部良一に「高音だけが歌じゃない」と励まされ復帰する。自ら低音発声法を作った。

1982年に紫綬褒章、1990年には勲四等瑞宝章を受章。

2003年夏にファンのつどいにて引退を宣言し、広島に帰郷した。難聴が引退の理由であったと伝えられている。

2011年8月16日午前3時30分、急性心不全のため広島市内の養護施設で死去した。享年96歳。

特記事項

1945年8月6日、久しぶりに帰郷する為、広島から芸備線の汽車に乗り、トンネルをくぐっているときに原子爆弾が投下され、トンネルを出たら、きのこ雲と落下傘を見たという。しかし被爆はしたものの、トンネル内であったので原爆の直接の被害に遭わず、一命を取り留めた。

NHK紅白歌合戦にも1951年の第1回から1959年の第10回まで10回連続出場した。

◆ 二葉 あき子 主な歌唱曲

◇ 「あの夢この夢」 (1936年7月発売)
◇ 「乙女十九」 (1937年2月発売)
◇ 「あの日想えば」(1937年5月発売)
◇ 「古き花園」 (1939年6月発売)
◇ 「純情の丘」 (1939年8月発売)
◇ 「白蘭の歌」 (1940年1月発売、共唱:伊藤久男)
◇ 「あの花この花」 (1940年2月発売)
◇ 「涙のすみれ」 (1940年3月発売、共唱:霧島昇)
◇ 「なつかしの歌声」 (1940年5月発売、共唱:藤山一郎)
◇ 「お島千太郎旅唄」 (1940年5月発売、共唱:伊藤久男)
◇ 「新妻鏡」 (1940年6月発売、共唱:霧島昇)
◇ 「牡蠣の殻」 (1940年10月発売)
◇ 「嗚呼北白川宮殿下」 (1940年12月発売、共唱:伊藤武雄)
◇ 「めんこい仔馬」 (1941年2月発売、共唱:高橋祐子)
◇ 「四つ葉のクローバー」 (1941年2月発売)
◇ 「シャボン玉の幻想」 (1941年3月発売)
◇ 「高原の月」 (1942年8月発売、共唱:霧島昇)
◇ 「青い花瓶」 (1942年8月発売)
◇ 「黒いパイプ」 (1946年9月発売、共唱:近江俊郎)
◇ 「別れても」 (1946年10月発売)
◇ 「乙女心は」 (1946年10月発売)
◇ 「バラのルムバ」 (1947年1月発売)
◇ 「夜のプラットホーム」 (1947年2月発売)
◇ 「赤く咲く恋」 (1947年7月発売)
◇ 「こゝろ月の如く」 (1947年10月発売)
◇ 「旅の舞姫」 (1947年10月発売、共唱:霧島昇)
◇ 「あの夢この歌」 (1948年3月発売、共唱:霧島昇)
◇ 「とてもセンチなタンゴ」 (1948年3月発売)
◇ 「捨てられた薔薇」 (1948年5月発売)
◇ 「フランチェスカの鐘」 (1948年6月発売、台詞:高杉妙子)
◇ 「恋の曼珠沙華」 (1948年7月発売)
◇ 「なつかしのブエノスアイレス」 (1948年7月発売)
◇ 「面影の花」 (1948年9月発売)
◇ 「さよならルンバ」 (1948年11月発売)
◇ 「夢よもういちど」 (1948年12月発売)
◇ 「嘆きのルムバ」 (1949年2月発売)
◇ 「追憶」 (1949年3月発売)
◇ 「恋のアマリリス」 (1949年3月発売)
◇ 「悲しきすみれ」 (1949年7月発売)
◇ 「今宵別れて」 (1949年8月発売)
◇ 「霧の港のノスタルジア」 (1950年1月発売)
◇ 「誕生日の午後」 (1950年2月発売)
◇ 「水色のワルツ」 (1950年2月発売)
◇ 「村の一本橋」 (1950年4月発売)
◇ 「想い出のプラットホーム」 (1950年4月発売)
◇ 「星のためいき」 (1950年6月発売)
◇ 「バラと蜜蜂」 (1950年7月発売)
◇ 「ボヘミアの夜」 (1950年11月発売)
◇ 「えり子の歌」 (1951年4月発売)
◇ 「巴里の夜」 (1951年6月発売)
◇ 「モロッコから来た女」 (1951年9月発売)
◇ 「屋台の女」 (1952年1月発売)
◇ 「雨の日暮れ」 (1952年5月発売)
◇ 「三色すみれ」 (1952年5月発売)
◇ 「夜のミロンガ」 (1952年11月発売)
◇ 「夜汽車の女」 (1955年4月発売)
◇ 「忘れじの君いずこ」 (1956年2月発売)
◇ 「オリーブの歌」 (1957年9月発売)

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