追悼の森 =中沢啓治さん死去=

I was thunderstruck at the news of his death

Top Page    有名人訃報一覧【な~に~ぬ~ね~の】 著名人訃報一覧【な~に~ぬ~ね~の】  著名人訃報一覧 2012年 著名人訃報一覧 Ver.75
nagomi画像
Smart Phone
スマートフォンサイト訃報

漫画家  中沢啓治 さん死去

2012年(平成24年)2月19日 死去 享年73歳

中沢啓治写真  

漫画家  中沢啓治 さん死去

自身の被爆体験を元にした漫画「はだしのゲン」で知られ、原爆の恐ろしさを伝え続けた漫画家の 中沢 啓治(なかざわ けいじ)さんが2012年(平成24年)12月19日午後2時10分、肺がんのため広島市中区基町の広島市民病院で死去した。73歳だった。

6歳の時に広島で被爆。自身は奇跡的に助かるが、父、姉、弟を失った。1966年の母の死への憤りをきっかけに、1968年(昭和43年)に初めて原爆を題材にした作品「黒い雨にうたれて」を発表した。 1973年(昭和48年)に、連載を始めた自伝的作品「はだしのゲン」(週刊少年ジャンプ =集英社= )は、絵本なども含めて1千万部を超すベストセラーとなり、18カ国語に翻訳された。

人物 / 略歴

中沢 啓治(なかざわ けいじ、1939年(昭和14年)3月14日 ~ 2012年(平成24年)12月19日)

広島県広島市舟入本町(現:広島市中区舟入本町)出身。本名同じ。漫画家。

代表作『はだしのゲン』等、広島市への原子爆弾投下による自身の被爆体験を元に、戦争・平和を題材とした作品を数多く発表している。

2011年(平成23年)8月、自身の生い立ちを語ったドキュメンタリー映画『はだしのゲンがみたヒロシマ』が公開される。

◆ 略 歴

1945年(昭和20年)8月6日、広島市立神崎国民学校(現在の広島市立神崎小学校)1年生だった時に広島で被爆。友達の母親に呼び止められて自身は建物の塀の影に入って熱線を浴びずに奇跡的に助かるが、父、姉、弟を失った。父は日本画家だった。

中学卒業後に看板屋で勤め、そこで当時の中卒最高額の給料を貰った。

漫画の投稿を何度も行い、『おもしろブック』に時代劇の読みきりを描いて応募した作品が入選作となった。

1961年(昭和36年)に一峰大二のアシスタントになるために上京し、山手線日暮里駅のそばのアパートに住んだ。漫画家デビューは2年後の1963年(昭和38年)とされるが、自伝「おれは見た」では半年後という事になっており、どちらが正しいかは不明。

上京当初は周囲の原爆被爆者に対する差別の視線から、もう二度と原爆と言う言葉を口にすまいと決心し、自らが被爆した過去を語りたがらず、専ら少年向け漫画誌に原爆とは無縁の漫画を描いていた。

1966年(昭和41年)の母の死で、広島に戻り火葬した際に放射能のために母の骨がすべて灰となり遺骨がひとかけらも残らなかった事に怒り、原爆という言葉から逃げ回るのでなく、漫画の世界で戦うと決意した。

初めて原爆を題材とした漫画『黒い雨にうたれて』を描き始めるが、最初はどこの出版社からも掲載を断られた。『漫画パンチ』のH編集長には感動されたものの「CIAに捕まるかも知れない」と言われたが、「喜んで捕まりますよ!」と答え、描き上げてから2年の時を経てようやく掲載された。

『黒い雨にうたれて』は好評となり、『黒い川の流れに』『黒い沈黙の果てに』『黒い鳩の群れに』といった作品も描いた。

原爆ドーム(2012年11月撮影)『はだしのゲン』は、33歳の時、出版社の企画で描いた自伝の漫画『おれは見た』に感動した編集長に長期連載を勧められ始まったもので、広島の原爆で父、姉、弟を失った主人公の少年、中岡元(なかおか げん)がたくましく生きる姿を描いている。

主人公・元の姉と妹の名前は中沢自身の姉と妹の名前をそのまま使用しているなど自伝的要素が強い。

2002年(平成14年)、第14回谷本清平和賞を受賞。

2001年(平成13年)頃から患っていた糖尿病による、左目の網膜症と右目の白内障で視力が低下したため、執筆活動からは遠ざかっていた。

後に白内障の手術を行うも視力が回復せず、2009年(平成21年)9月14日に正式に漫画家引退を表明した。

2009年12月8日、中沢は手元に残っていないデビュー作『スパーク1』を除く所有するすべての漫画の原画などを広島平和記念資料館に寄贈すると発表した。その中には幻となった『はだしのゲン』第二部の原画も含まれている。

2012年(平成24年)12月19日午後2時10分、肺がんのため広島市民病院で死去。73歳没。

特記事項

『はだしのゲン 第二部 東京編』はネームまたは原作のみの段階で構想を練っていたという。だが、引退表明に伴い制作を断念。「ゲンのその後は読者自身が考えてほしい」と語っている。

◆ 中沢啓治 / 漫画作品 (原爆・戦争関係)

◇ おれは見た - 『はだしのゲン』の原型となった中沢啓治の自伝漫画。
◇ むらさき色のピカ - 被爆者女性教員が紫色を嫌う理由が描かれている。
◇ 永遠のアンカー
◇ 出発の歌
◇ 拍子木の歌
◇ いつか見た青い空
◇ 黒い雨にうたれて
◇ 黒い河の流れに
◇ 黒い鳩の群れに
◇ オキナワ - 『週刊少年ジャンプ』連載作品。
◇ ある日突然に
◇ 何かが起きる
◇ 赤とんぼの歌
◇ ゲキの河 - 戦前の広島市が舞台の作品。
◇ チンチン電車の詩
◇ ユーカリの木の下で
◇ あの街この街
◇ いいタマ一本
◇ クロがいた夏 - 絵本。1990年(平成2年)にアニメ化されている。

◆ 中沢啓治 / 絵本

◇ 絵本はだしのゲン 作・絵 中沢啓治 - ISBN 4811300505

◆ 中沢啓治 / 手記

◇ はだしのゲン自伝 - ISBN 4876522634
◇ はだしのゲンはピカドンを忘れない - ISBN 400004947X
◇ はだしのゲンはヒロシマを忘れない - ISBN 4000094351

◆ 中沢啓治 / 映画

◇ 「はだしのゲンが見たヒロシマ」(2011年 ドキュメンタリー映画 主演・本人)

◆ A Related Words :
中沢啓治 作品/中沢啓治 わたしの遺書/中沢啓治 共産党/中沢啓治 小林よしのり/中沢啓治 徹子の部屋/中沢啓治 子供/中沢啓治 家族/中沢啓治 兄/中沢啓治 創価学会/はだしのげん 中沢啓治/中沢啓治 プロフィール/中沢啓治 略歴

Page Top

スマートフォン / PC サイト