小説家、作詞家 なかにし礼 さん死去
2020年(令和2年)12月23日 死去 享年82歳
小説家、作詞家 なかにし礼 さん死去
数多くのヒット曲を手掛けた作詞家で、直木賞作家でもある なかにし 礼(なかにし れい)さが 2020年(令和2年)12月23日、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。本名は中西 礼三(なかにし れいぞう)。
大学在学中からシャンソンの訳詞を手掛け、菅原洋一が歌った「知りたくないの」のヒットをきっかけに、本格的に作詞家の道に進んだ。1968年には黛ジュンの「天使の誘惑」、1970年には菅原洋一の「今日でお別れ」、1982年には細川たかしの「北酒場」で日本レコード大賞を受賞。そのほか4000曲以上を生み出した。また、2000年には民謡を題材にした「長崎ぶらぶら節」で直木賞を獲得。2012年(平成24年)に食道がんがみつかり治療に専念。闘病生活を記録した著書も話題になった。

人物 / 略歴
なかにし 礼(なかにし れい、1938年(昭和13年)9月2日 ~ 2020年12月23日)
本名は中西 禮三(なかにし れいぞう)。小説家、作詞家。
現在の中華人民共和国黒竜江省に生まれる。
◆ 略 歴
終戦後、満州から引き揚げた。
東京都立九段高等学校卒業。
1965年、大学では、中退と再入学、転科を経て、立教大学文学部仏文科を卒業。
大学在学中、1963年に最初の妻と結婚。
一女をもうけたが、1968年に離婚。
1998年に兄を描いた小説「兄弟」で第119回直木賞候補となる。
2000年には「長崎ぶらぶら節」で第122回直木賞を受賞。
2012年3月5日、食道癌であることを公表。治療のため休業することを明らかにした。
インターネットを活用して陽子線療法の存在を見つけるなど、闘病の様子は著書「生きる力 心でがんに克つ」に詳しい。
闘病の結果がんを克服、同年10月に復帰。
2015年3月、自身のラジオ番組「なかにし礼「明日への風」」で癌を再発し、休養することを明らかにした。
2015年6月、単行本「生きるということ」刊行。
2015年9月、再発がんが消えたことを語り、公式サイトでも発表。
2020年秋に持病の心臓病が悪化し療養。
2020年12月23日午前4時23分、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去。82歳だった。
特記事項
配偶者:石田ゆり(中西由利子)※ いしだあゆみの実妹。
◆ 主な受賞歴
◇ 日本レコード大賞(3回)
◇ 日本作詩大賞(2回)
◇ 直木三十五賞(2000年)
◆ 著書(2010年以降)
◇ わが人生に悔いなし - 2019年、河出書房新社
◇ がんに生きる - 2018年、小学館
◇ 芸能の不思議な力 - 2018年。毎日新聞出版
◇ 夜の歌 - 2017年、毎日新聞社
◇ 闘う力 -再発がんに克つ - 2016年、講談社
◇ 生きるということ - 2015年、毎日新聞社
◇ 平和の申し子たちへ - 2014年、毎日新聞社
◇ 金色の翼 - 2014年、響文社
◇ 天皇と日本国憲法 - 2014年、毎日新聞社
◇ 生きる力 - 2013年、講談社
◇ 人生の教科書 - 2012年、ワニブックス
◇ 歌謡曲から「昭和」を読む - 2011年、NHK出版
◆ 長崎ぶらぶら節 - 1999年、文藝春秋、第122回直木賞受賞作
◆ 兄 弟 - 1998年、文藝春秋、第119回直木賞候補作
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