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作家、随筆家  田中小実昌 さん死去

2000年(平成12年)2月26日 死去 享年75歳

田中小実昌写真  田中小実昌訃報

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作家、随筆家  田中小実昌 さん死去

直木賞作家の 田中 小実昌(たなか こみまさ)さんが2000年(平成12年)2月26日午後5時(日本時間27日午前10時)、肺炎のため滞在先のアメリカ・ロサンゼルスの病院で死去した。75歳だった。

1979年(昭和54年)に「ミミのこと」「浪曲師朝日丸の話」の2作品で直木賞を受賞した。手編みの半円形の帽子をかぶり、夏には半ズボンにサンダル履きというラフな格好を好み、「コミさん」の愛称で親しまれた。同月24日に心臓発作を起こし入院していた。

人物 / 略歴

田中 小実昌(たなか こみまさ、1925年(大正14年)4月29日 ~ 2000年(平成12年)2月26日)

京市千駄ヶ谷に生まれる。広島県呉市三津田町で育つ。作家、随筆家、翻訳家。

次女は小説家の田中りえ。野見山暁治は妻の兄。筑紫哲也はいとこ甥(母の姉の孫)。

◆ 略 歴

旧制西南学院中学入学後、実家近くの広島県立呉第一中学(現・呉三津田高校)の編入試験を受け、転校。同校を卒業。

旧制福岡高校を繰上げ卒業して出征し、中国南京など各地を転戦。敗戦直前にアメーバ赤痢の疑いで野戦病院に移送となり終戦。

1947年、東京大学文学部哲学科に無試験入学するもほとんど出席せず、除籍となる。

在学中からストリップ劇場での演出助手や、バーテンダー、啖呵売、易者などの職を渡り歩き、その経験を元に踊り子や客達との交流を描いたエッセーで注目された。

1950年に進駐軍横田基地で職を得る。1954年より米軍の医学研究所で化学実験の仕事をし、その傍ら、推理小説の翻訳家として、主にハードボイルド作品を多数、翻訳する。

1967年以降、『オール讀物』『小説現代』などに大衆小説を発表し始め本格的に作家活動に入る。

1979年、『ミミのこと』『浪曲師朝日丸の話』の2作品で直木賞を受賞。

ただしこの二作を雑誌に発表したのは1971年で、単行本『香具師の旅』に入ったため候補になったもので、異例である。

同年、戦争体験や父の姿に題材を取った短編集『ポロポロ』で谷崎潤一郎賞も受賞した。

禿げ頭に手編みの半円形の帽子をかぶり、夏には半ズボンにサンダル履きというラフな格好を好み、「コミさん」の愛称で親しまれる。

すっとんきょうな表情で、またウィットに富んだユーモアで場を和まし、往年の深夜番組『11PM』をはじめとして、テレビドラマ、映画、CMといった様々な場面で活躍。

午前中に原稿を書き、午後は映画会社の試写室で映画をみて、夜は家か飲み屋で飲む、という日常を送っていた。

2000年2月26日(日本時間2月27日)、滞在先のアメリカ・ロサンゼルスにて肺炎のため客死した。享年75歳。

特記事項

「ボチボチ書いているだけ。いいかげんな男なんです」と、飄々としていながら自虐的ともとれるような独特の醒めた味わいの言葉を残す。作風のほうもそうしたスタンスに準じたものであった。

毛糸で編んだ帽子がトレードマークであった。

◆ 田中小実昌 / 著書(直木賞受賞以降)

◇ 香具師の旅 泰流社 1979(直木賞受賞作所収)のち河出文庫
◇ ご臨終トトカルチョ 泰流社 1979
◇ ポロポロ 中央公論社 1979 のち文庫、河出文庫
◇ ビッグ・ヘッド 河出書房新社 1979
◇ ベトナム王女 泰流社 1979 のち旺文社文庫
◇ オチョロ船の港 泰流社 1979
◇ ひとりよがりの人魚 文藝春秋 1979
◇ 恥じらう死体 泰流社 1979
◇ ふらふら記 潮出版社 1979 「ふらふら」光文社知恵の森文庫
◇ 猫は夜中に散歩する 冬樹社 1980 のち旺文社文庫
◇ また一日 文化出版局 1980
◇ コミマサ・ロードショー 晶文社 1980
◇ インデアン・ピート 講談社 1980
◇ 女を食べてみよう 小実昌のおんな構造学 ロングセラーズ 1980(ムックの本)
◇ 女類学入門 作品社 1980
◇ 灯りさがしてぶらり旅 桃源社 1980
◇ 風に吹かれておんな酒 桃源社 1981
◇ イザベラね 中央公論社 1981 のち文庫
◇ また横道にそれますが 読売新聞社 1981 のち旺文社文庫
◇ 超時間対談 集英社 1981 のち文庫
◇ コミさんの二日酔いノート PHP研究所 1981 のち旺文社文庫
◇ 港みなと 潮出版社 1982
◇ 親不孝橋をわたって 実業之日本社 1982
◇ ぼくのシネマ・グラフィティ 新潮社 1983 のち文庫
◇ いろはにぽえむ ぼくのマジメ半生記 ティビーエス・ブリタニカ 1985 のち現代教養文庫
◇ カント節 福武書店 1985
◇ ほろ酔い気分は旅の空 弘済出版社 1986
◇ モナドは窓がない 筑摩書房 1986
◇ オトコの気持ち 日本経済新聞社 1986
◇ ワインの涙はそら涙 旺文社文庫 1986
◇ 海辺でからっぽ 筑摩書房 1986
◇ ふらふら日記 毎日新聞社 1987
◇ ほろよい味の旅 毎日新聞社 1988
◇ なやまない 福武書店 1988
◇ アメン父 河出書房新社 1989 のち講談社文芸文庫
◇ きょうがきのうに 読売新聞社 1989
◇ ないものの存在 福武書店 1990
◇ コミマサ・シネマ・ツアー 早川書房 1990
◇ ヴィーナスのえくぼ 社会思想社 1990(現代教養文庫)
◇ きょとん 旅情短編集 実業之日本社 1990
◇ 拳銃なしの現金輸送車 社会思想社 1990
◇ やさしい男にご用心 社会思想社 1991(現代教養文庫)
◇ 楽屋ばなし いとしのジプシー・ローズと踊り子たち 文藝春秋 1992
◇ サンチャゴふらふら トラベルジャーナル 1992
◇ コミさんほのぼの路線バスの旅 日本交通公社出版事業局 1996
◇ バンブダンプ 新潮社 1997
◇ 新宿ゴールデン街の人たち 中央公論社 1997
◇ バスにのって 青土社 1999
◇ 天国までぶらり酒 実業之日本社 2000
◇ 田中小実昌紀行集 山本容朗選 JTB 2001
◇ 田中小実昌エッセイ・コレクション 全6冊 大庭萱朗編 ちくま文庫 2002-2003
◇ 上陸 田中小実昌初期短篇集 河出文庫 2005

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