追悼の森 =升田幸三さん死去=

I was thunderstruck at the news of his death

Top Page    有名人訃報一覧【ま~み~む~め~も】 著名人訃報一覧【ま~み~む~め~も】Etc-254
nagomi画像
Smart Phone
スマートフォンサイト訃報

将棋棋士 升田幸三 さん死去

1991年(平成3年)4月5日 死去 享年73歳

升田幸三写真  

将棋棋士 升田幸三 さん死去

実力制第四代名人の称号を持つ将棋棋士の 升田 幸三(ますだ こうぞう)さんが 1991年(平成3年)4月5日、 死去した。73歳だった。

1957年(昭和32年)、弟弟子の大山康晴を下し名人に、また、名人をはじめとする「三冠」を手にした時期もあったが、すぐに全部大山康晴に奪われている。 「新手一生」を標榜し、定跡にとらわれない手を次々に指した。三冠独占などの輝かしい戦績は勿論のこと、その独創的な指し手、キャラクター、数々の逸話は、将棋界の歴史を語る上で欠かすことができない。

人物 / 略歴

升田 幸三(ますだ こうぞう、1918年3月21日 ~ 1991年4月5日)

広島県双三郡三良坂町(現三次市)に生まれる。名前は正しくは「こうそう」と読むが、将棋界では「こうぞう」で通した。将棋棋士。

実力制第4代名人。木見金治郎九段門下。棋士番号18。

◆ 略 歴

父栄一、母カツノの四男として生まれる。

1932年(昭和7年)2月に「日本一の将棋指し」を目指して家出。家出の時に愛する母の使う物差しの裏に墨でしたためた「この幸三、名人に香車を引いて…」の文言は、後に現実のものとなる。

広島市での飲食店やクリーニング店の丁稚奉公など紆余曲折を経て、大阪の木見金治郎八段の門下生となる。

初段でプロになるまで(当時のプロ棋士は初段からだった)が長かったが、初段になってからめきめきと頭角を現す。この頃、阪田三吉から指導を受け「あんたの将棋は大きな将棋や、木村義雄を倒せるのはあんただけや」と激励される。

その後、戦争を挟んで木村と死闘を演じ、木村引退後は大山と覇を競った。第7期名人挑戦者決定三番勝負の第三局(高野山の決戦)において、勝勢であったが手拍子の大悪手を指して、頓死を食らい「錯覚いけない、よく見るよろし」という有名な言葉を残す。

将棋史上初の三冠(名人・王将・九段)制覇を成し遂げた時「たどり来て、未だ山麓」との言葉を残す。

「魅せる将棋」を大切にし、既成の定跡にとらわれず「新手一生」を掲げ、常に序盤でのイノベーションを数多く起こした。

振り飛車・居飛車共に数々の新手を指し、「将棋というゲームに寿命があるなら(二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、最良の手を突き詰めれば「先手必勝」「後手必勝」「両者引き分け(千日手または持将棋)」のいずれかに行き着くことになる)、その寿命を300年縮めた男」と評された。

有名な新手には升田式石田流、雀刺し、急戦矢倉、棒銀、ひねり飛車、対ひねり飛車タコ金、角換わり腰掛銀升田定跡、駅馬車定跡、居飛車穴熊などがある。

その功績を記念して、毎年行われる将棋大賞にて、新手や新戦法を編み出した棋士を表彰する「升田幸三賞」が、升田の没後3年余り経った1995年(1994年度)から設けられている。

大きな功績を残したが、戦争中に患った病気が元で体調を崩し、現役晩年は休場の年も多く、タイトルなどの実績面では大山に押され、永世名人などの称号は得られなかったが、順位戦A級から一度も陥落することなく1979年に引退した。

このため将棋連盟では1988年に升田のために新たな称号を作って「実力制第4代名人」の称号を贈った。

晩年は羽生や先崎学といった若手強豪や観戦記者と、碁を楽しんでいたという。

◆ 升田幸三 / 昇段履歴

◇ 1932年 - 入門
◇ 1936年 - 四段
◇ 1936年 - 五段
◇ 1938年 - 六段
◇ 1943年 - 七段
◇ 1947年 - 八段(順位戦A級昇級)
◇ 1958年 - 九段(順位戦における抜群の成績)
◇ 1979年 - 引退
◇ 1988年 - 4月 実力制第4代名人
◇ 1991年 - 4月5日 逝去(享年73)

特記事項

語録:棋士は無くてもいい商売だ。だからプロはファンにとって面白い将棋を指す義務がある。
語録:勝負は、その勝負の前についている。

◆ 升田幸三 / 成績(獲得タイトル)

◇ 名人 2期(第16期~17期) 順位戦A級以上 連続31期
◇ 九段 2期(第7期~8期)
◇ 王将 3期(第1期・5期~6期) タイトル戦登場23回、獲得7

◆ 升田幸三 / 栄 典

◇ 1973年11月3日 紫綬褒章

◆ 升田幸三 / 主な著書

◇ 升田将棋選集(全5巻、朝日新聞社、ISBN 4-02-255411-8)
◇ 升田式石田流(1994年4月、日本将棋連盟、ISBN 4-8197-0352-8)
◇ 名人に香車を引いた男 升田幸三自伝(2003年8月、中央公論新社、ISBN 4-12-204247-X)

◆ A Related Words :
升田幸三 息子/大山康晴 升田幸三/升田幸三 名言/升田幸三vs小池重明/升田幸三棋譜/升田幸三名局集/わが家の歴史 升田幸三/升田幸三の孤独/升田幸三 GHQ/升田幸三物語/升田幸三 棋風/升田幸三 画像/升田幸三杯/升田幸三賞/升田幸三 写真/升田幸三 プロフィール/升田幸三 略歴/升田幸三 死去/升田幸三 訃報

Page Top

スマートフォン / PC サイト