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俳優 辰巳 柳太郎 さん死去

1989年(平成元年)7月29日 死去 享年84歳

辰巳柳太郎写真 

俳優  辰巳柳太郎 さん死去

新国劇の名優 辰巳 柳太郎(たつみ りゅうたろう) さんが 1989年(平成元年)7月29日、 死去した。84歳だった。

1927年(昭和2年)、大衆演劇の人気役者 沢田正二郎に憧れ、劇団新国劇 へ入団。新国劇での初舞台では「国定忠治」の駕篭かき役を演じた。1929年(昭和4年)、沢田の死により、島田正吾とともに新国劇の代表となり、新国劇の隆盛につくした。舞台「大菩薩峠」の机龍之介、宮本武蔵、「王将」の坂田三吉などの当り役で一躍人気を博した。

人物 / 略歴

辰巳 柳太郎(たつみ りゅうたろう、1905年(明治38年)4月20日 ~ 1989年(平成元年)7月29日)

兵庫県赤穂郡坂越村(現:兵庫県赤穂市)に生まれる。本名は新倉 武一(しんくら たけいち)。 俳優。

島田正吾と共に、劇団新国劇の屋台骨を支えた。

◆ 略 歴

大阪市立甲種商業学校(現:大阪市立天王寺商業高等学校)を中退。

1919年、小林一三が国民劇創設のため作った「男子養成会」の創設メンバー・男子専科生第一期生として宝塚入りした。

1926年(大正15年)に旅回りの一座に入り長野で初舞台を経験する。半年後、小林一三主宰、坪内士行文芸部長の「宝塚国民座」に入団、東伍作の名で舞台に立つ。

その後、新国劇の澤田正二郎の魅力に引かれ1927年(昭和2年)、道頓堀の浪花座で公演中の澤田を楽屋に訪ね弟子入りを直談判し新国劇への入団を許される。

新国劇での初舞台では『国定忠治』の駕篭かき役を演じた。

その後、芸名を「辰巳柳太郎」と改める。芸名は師匠の澤田が辰年、柳太郎が巳年生まれだったことに由来する。

1929年(昭和4年)、澤田が急死すると俵藤丈夫文芸部長によって島田とともに澤田の後継者に大抜擢される。抜擢の理由は沈着冷静な島田と明るく奔放な柳太郎を合わせると澤田の芸風に似たものが出来るだろうという考えからであった。

その後『大菩薩峠』の机龍之介や『宮本武蔵』の武蔵、『無法松の一生』の富島松五郎、『王将』の坂田三吉などの主人公を豪放磊落に演じきり島田と共に二本柱として新国劇を支える。

戦後、映画界に進出し、1949年(昭和24年)に『どぶろくの辰』で初出演。以降は映画でも島田とたびたび共演した。

1954年(昭和29年)には日活の映画製作再開に伴い劇団ぐるみで同社と契約、映画界においても「辰巳・島田ブーム」を巻き起こした。

しかし、大衆演劇の衰退と共に新国劇の観客数は減少、1987年(昭和62年)、70周年記念公演終了後、新国劇は解散することになる。

解散の2年後、1989年(平成元年)に死去。

特記事項

弟子に大友柳太朗、緒形拳らがいる。

◆ 辰巳 柳太郎 / 主な出演(映画)

◇ どぶろくの辰(1949年、大映) - どぶろくの辰
◇ 武蔵と小次郎(1952年、松竹) - 宮本武蔵
◇ 鞍馬天狗 青面夜叉(1953年、松竹) - 小山田内記
◇ 国定忠治(1954年、日活) - 国定忠治
◇ 六人の暗殺者(1955年、日活) - 花俣行蔵
◇ 王将一代 (1955年、新東宝) - 坂田三吉
◇ わが町(1956年、日活) - 佐渡島他吉(たーやん)
◇ 剣聖暁の三十六人斬り(1957年、新東宝) - 柳生十兵衛三巖
◇ 遊侠三代(1966年、東映) - 桧垣常吉
◇ 残侠あばれ肌(1967年、東映) - 光阿弥
◇ 黒部の太陽(1968年、日活) - 岩岡源三
◇ 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年、東宝) - 船頭喜太郎
◇ 人生劇場 飛車角と吉良常(1968年、東映) - 吉良常
◇ 日本海大海戦(1968年、東宝) - 山本権兵衛
◇ 人斬り(1969年、大映) - 吉田東洋
◇ 悪名一番勝負(1969年、大映) - 河徳
◇ あしたのジョー(1970年、日活) - 丹下段平
◇ 影狩り(1972年、東宝) - 牧野図書
◇ 博奕打ち外伝(1972年、東映) - 浦田組組長・常五郎
◇ 狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇(1974年、松竹) - 西郷隆盛
◇ 日本任侠道 激突篇(1975年、東映) - 国嶺達之助
◇ 絶唱(1975年、東宝) - 園田惣兵衛
◇ 悪魔の手毬唄(1977年、東宝) - 仁礼嘉平
◇ トラック野郎 突撃一番星(1978年、東映) - 桶川半兵衛
◇ 父と子(1983年、東宝) - 工藤貫一
◇ 楢山節考(1983年、松竹) - 銭屋の又やん
◇ 男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984年、松竹) - 進介
◇ イタズ 熊(1987年、東映) - 高原

◆ 辰巳 柳太郎 / テレビドラマ

◇ 次郎長外伝 荒神山(1959年)
◇ 無法一代(1959年)
◇ 関の弥太っぺ(1960年)
◇ 地獄の空ッ風 平手造酒(1960年)
◇ 月形半平太(1960年)
◇ 決闘高田馬場(1960年)
◇ 丹下左膳(1960年)
◇ 吉良の仁吉(1961年)
◇ 国定忠治(1961年)
◇ 石狩の空に(1961年)
◇ 露地の星(1964年)
◇ 土用ブナ(1965年) 他
◇ 花と竜(1963年、NET) - 玉井金五郎
◇ 大河ドラマ(NHK) 太閤記(1965年) - 於三郎
◇ 大河ドラマ(NHK) 源義経(1966年) - 平清盛
◇ 大河ドラマ(NHK) 樅ノ木は残った(1970年) - 洞水玄察
◇ 三匹の侍 第3シリーズ 第2話「暴れろ半造」(1965年、CX)
◇ 花のお江戸のすごい奴(1969年、CX) - 千田又兵衛
◇ 銀河ドラマ / 一の糸(1969年、NHK) - 豊竹宇壺太夫
◇ 大江戸捜査網(12ch / 日活) 第3話「魔の海が剣を呼ぶ」(1970年)
◇ 大江戸捜査網(12ch / 日活) 第71話「瞼の花嫁衣裳」(1972年)
◇ 大忠臣蔵 第8話「暗躍する隠密群」・第24話「見えざる魔手」(1971年、NET / 三船プロ) - 大石無人
◇ 子連れ狼 第1部 第25話「柳生封廻状」(1973年、NTV / ユニオン映画) - 刈造
◇ 江戸を斬る 梓右近隠密帳 第20話「将軍家謀殺」(1974年、TBS / C.A.L) - 河村靱負
◇ 右門捕物帖 第25話「影を斬る男」(1974年、NET / 東映) - 弥兵衛
◇ 座頭市物語 第16話「赤城おろし」(1975年、CX / 勝プロ) - 国定忠治
◇ 大岡越前 第4部 第17話「友情」(1975年1月27日、TBS / C.A.L) - 荻生惣左衛門
◇ ポーラテレビ小説 / 加奈子(1975年 - 1976年、TBS) - 篠田幸蔵
◇ 徳川三国志(1975年 - 1976年、NET / 東映) - 大久保彦左衛門
◇ 水戸黄門(TBS / C.A.L) 第7部 第3話「人情喧嘩まんじゅう -仙台-」(1976年6月7日) - 七兵衛
◇ 水戸黄門(TBS / C.A.L) 第11部 第17話「親不孝トンテンカン -三条-」(1980年12月8日) - 鶴蔵
◇ 新・座頭市 第1シリーズ 第2話「父恋い子守唄」(1976年、CX / 勝プロ) - 弥三郎
◇ 新五捕物帳 第4話「さらば大江戸八百八町」(1977年、NTV / ユニオン映画) - 島田重五郎
◇ 若さま侍捕物帳 第16話「参上!! 幻の用心棒」(1978年、ANB / 国際放映) - 鉄翁
◇ 江戸の渦潮 第22話「老盗 夜に走る」(1978年、CX / 東宝)
◇ 連続テレビ小説 / わたしは海(1978年 - 1979年、NHK)
◇ 猿飛佐助 第1話「甲賀忍法 飛龍昇天」(1980年、NTV / 国際放映) - 戸沢白雲斎
◇ 傑作推理劇場 / 和久峻三の尊属殺人事件(1980年、ANB)
◇ 12時間超ワイドドラマ / それからの武蔵(1981年、12ch) - 丸目蔵人佐
◇ 関ヶ原(1981年、TBS) - 前田利家
◇ Gメン'75 第299話「青い目の人形バラバラ殺人事件」(1981年、TBS / 東映) - 島田源一
◇ 斬り捨て御免! 第3シリーズ 第1話「熱き口づけは死を誘う」(1982年、TX / 松竹) - 白河楽翁
◇ さりげなく憎いやつ(1982年、MBS) - 有田俊造
◇ 立花登 青春手控え 第20話「しぐれみち」(1982年、NHK)
◇ 時代劇スペシャル / 花隠密(1983年、CX / 映像京都) - 田吹弥兵衛
◇ 火曜サスペンス劇場 / キタタキ絶滅(1983年、NTV)
◇ 心中宵庚申(1984年、NHK)
◇ 金曜女のドラマスペシャル / 老熟家族(1985年、CX)
◇ 水曜ドラマスペシャル / 恋の面 愛はまぼろしか(1986年、TBS)
◇ 花王名人劇場 / 姥ざかり2(1986年、KTV)

◆ 辰巳 柳太郎 / 受賞

◇ 紫綬褒章(1969年)
◇ 長谷川伸賞
◇ 松雄芸能賞演劇特別賞

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